コンピューター200年史
―情報マシーン開発物語―


M.キャンベル-ケリー/W.アスプレイ 著
山本菊男 訳
A5・368頁・定価(本体2,800円+税)
ISBN4-303-71430-5
初版1999年10月/第4版2006年3月発行

 概 要
我々はこの本を4つのパートに分けた。コンピューティングの初期の歴史を扱うパート1は、3章で構成されている。第1章は手作業による情報処理と当時の技術を論じる。情報処理は20世紀になってからのものとしばしば考えられているが、事実はそうではない。この章では、洗練された情報処理は機械があってもなくてもできるものだということを示している―もちろん後者の場合はスピードは遅いが、しかしちゃんとできるのである。第2章では、オフィス機械、事務機器産業の起源を記述する。近代のコンピューター産業を理解するには、IBMを含む一流の会社が19世紀末に事務機器メーカーとして発足し、2つの大戦をはさむ間の主要な革新者であったことを知る必要がある。第3章は、チャールズ・バベッジが1830年代に試みて挫折し、その後1世紀たってからハーバード大学とIBMが実現した、計算機関を作る試みについて語る。

この本のパート2は電子計算機の発達のうち、第二次世界大戦のさなかにおける着手から、IBMが1960年代中期に最大のメインフレーム・コンピューター・メーカーとしての地位を確立するまでの歴史を描いている。第4章では、戦争中のペンシルベニア大学におけるENIACと、その後継機であり、現在に至るほとんどすべてのコンピューターの青写真ともなっている、EDVACの開発物語をカバーする。第5章は、コンピューターをただ計算するだけの機械からビジネス・データを処理する機械へ変身させたコンピューター産業の初期の発展を記述する。第6章では、安定した工業標準としての地位を初めて確立しIBMの支配権を強固なものにした、IBM System/360クラスのコンピューターに焦点を当て、メインフレーム・コンピューター産業の発展を検証する。

この本のパート3では、戦争終期のコンピューターの発明から最初のパーソナル・コンピューターの出現に至る四半世紀間での、いくつかのカギとなるコンピューターの革新の歴史を物語る。第7章はコンピューティングのキー・テクノロジーの1つ、リアルタイムの検討を行う。我々はこのテーマを飛行機の座席予約やスーパーマーケットのバーコードといったような、ふだんよく利用されている応用の面から検証した。第8章ではソフトウェア技術の発達とソフトウェア産業の出現を語り、第9章では1960年代末のコンピューティング環境における重要な発明、タイムシェアリング、ミニコンピューター、マイクロエレクトロニクスの発達をカバーした。この章の目的は、1つには、コンピューターがメインフレームからパーソナル・コンピューターへ一足飛びに変貌したとする一般的な考えを是正することにある。

この本の最後のパートでは、コンピューターを多くの人々の机の上にもたらすことになった、最近20年間の発達の歴史を扱う。第10章は、1970年代中頃の最初のホビー・コンピューターから、その10年後のいまやお馴染みとなったパーソナル・コンピューターへの変貌までの、マイクロコンピューターの発達の歴史を記述する。第11章の焦点は1980年代のパーソナル・コンピューター環境である。そのときパーソナル・コンピューティングの重要課題はもはやハードウェアにはなく、ソフトウェア−とくに“ユーザーフレンドリー”なソフトウェアにあった。この10年間の歩みは、マイクロソフトその他のパーソナル・コンピューター・ソフト会社の驚異的な躍進で特徴づけられる。この本はその最後を、コンピューティングの最新の章、インターネットの議論で締めくくった。焦点はワールド・ワイド・ウェッブ(World Wide Web)と情報科学におけるその前身においた。(「序文」より)
 
 目 次
[パート1]コンピューター以前
 第1章 コンピューターが人間だった頃
 第2章 機械化したオフィス
 第3章 バベッジの夢の実現

[パート2]コンピューターを創る
 第4章 コンピューターの発明
 第5章 コンピューター、事務機になる
 第6章 メインフレームの成熟:IBMの盛衰

[パート3]革新と発展
 第7章 リアル・タイム:つむじ風をつかまえる
 第8章 ソフトウェア
 第9章 コンピューティングのニュー・モード

[パート4]パーソナルへの潮流
 第10章 パーソナル・コンピューターの形成
 第11章 ソフトウェアへのシフト
 第12章 ワールド・ブレーンからワールド・ワイド・ウェッブへ


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