しあわせ建築散歩

社団法人 建築・設備維持保全推進協会(BELCA) 編
四六・128頁・定価(本体1,300円+税)
ISBN4-303-73070-X
初版1997年5月発行


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 概 要
「がんばろうね」「がんばりましょうね」阪神・淡路大震災の後、現地の支援のために神戸の街を歩きまわっていた時、道端ではこんなはげましの言葉が交わされていました。いろいろなことが起こって不思議がないのが人生です。建物にもその長い生涯にはさまざまな転変がありますが、多くの建物が被害を受けた光景は誠に痛ましいものでした。良い建物は、より長く生きてほしいものです。良い建物は人々に多くの効用をもたらし、地域の人々にも有形無形の財となって恩恵を与えてくれます。そこに働く人、そこに住まう人を「しあわせ」にしてくれます。その建物がつくりっぱなしのままでよいわけはありません。そこでは日常の維持保全や適切な改修を行う具体的な働きかけと、建物に対する深い愛情が必要となってくることでしょう。人々から大事にされ、長生きできる建物は「しあわせな建築」と言えるのではないでしょうか。

この本では、建物の健全な維持や、機能の向上といったことに思いをはせ、永く使うために建物や環境を改善しようとされる、多くの方々の努力や思い入れが随所にうかがえます。建物をその設計から施工、そして維持保全までの時間も含めた四次元の世界の中で観察すると、それは大変興味深いものです。

これから紹介する建物はすべて、優れた維持保全や改修が行われた建物として「BELCA賞」を受賞した建物です。数多い受賞建物の中から、BELCA NEWSの「しあわせな建築」シリーズに紹介されたもののうち、13件をとりあげています。建物の運営・維持に関わる方々の思いとともに、建物を適切に維持保全することの意義を感じていただけることと思います。建物のオーナーや建築の専門家だけでなく、優れた建築の奥にひそむ何かを見極めたいとする読者の皆様の期待に十分応えてくれることでしょう。(「はじめに」より)
 
 目 次
第1章 歴史を伝える豊かな建築空間
      昭和の歴史を刻んだ名建築は健在
       【三井本館】
      歴史的景観を創る文化の殿堂
       【大原美術館】

第2章 現代を生き抜くオフィスビル
      戦前・戦後の二つの時を経て完成
       【日本生命保険相互会社本店】
      日本最初の超高層ビルのリニューアル
       【霞が関ビルディング】
      植物の成長が語るビルの歴史
       【大同生命江坂ビル】

第3章 公共建築の鏡
      古都の伝統を生かしたコンベンションホール
       【国立京都国際会館】
      第一線を守り続ける音楽堂の代表選手
       【東京文化会館】

第4章 地域文化のシンボル的存在
      長崎の心と歴史を伝える宗教空間
       【日本二十六聖人記念館】
      宇部近代化のメモリアム
       【宇部市渡辺翁記念会館】

第5章 蘇った赤煉瓦の建築
      開かれた空間を目指して生まれ変わった銀行建築
       【赤レンガ館】
      無名の建築に市民が吹き込んだ新しい命
       【クリエーティブ・スペース・赤れんが】

第6章 あっと驚く大変身の建築
      図書館から美術館へ姿も中身も大変身
       【熊本県立美術館分館】
      パビリオンから博物館へ顔は変わっても伝えたいコーヒー文化
       【UCCコーヒー博物館】


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