<マリタイムカレッジシリーズ>
Let’s Enjoy Maritime English
多くの有能な外航船員を輩出するフィリピンの商船学校MAAPの全面的協力を得て行われた学生向けセミナーならびに教員向けセミナーの内容を基に編集。パズルやゲーム的な要素、ロールプレイ、写真やマンガなどをふんだんに取り入れた。楽しみながら、商船の現場ですぐに使える海事英語を身につけることができる。
書籍データ
発行年月 | 2016年4月 |
判型 | B5 |
ページ数 | 104ページ |
定価 | 1,980円(税込) |
ISBNコード | 978-4-303-23348-8 |
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概要
かつて全盛を誇っていた日本人船員も日本の経済発展やグローバル化に伴いその数を大幅に減らしてきました。これに代わって、フィリピン、インド、インドネシア、クロアチアなどの外国人船員が日本の外航船社の船員の大多数を占めるようになりました。
この厳しい状況を打破すべく、我々、商船学科を持つ5高専は産学連携助成事業「ALL SHOSEN学び改善プロジェクト」「海事人材育成プロジェクト」を推進し、有能な日本人の外航船員、船舶管理職員、海外駐在員の育成を鋭意行ってきました。外航船員には高いコミュニケーション能力が必要とされます。そこで、このプロジェクトの一つとして英語力の育成を行っています。また、英語を母国語としない人同士の英語コミュニケーション能力の育成にも力を入れています。
多くの有能な外航船員を輩出するフィリピンの商船学校Maritime Academy of Asia and the Pacific(MAAP)の全面的協力を得て、商船学科を持つ5高専で学生向けの「MAAP海事英語セミナー」と教員向けの「MAAP海事英語教授法セミナー」を実施してきました。この度、これらのセミナーの内容を吟味、編集し、本書を出版するに至りました。
本書ではマリタイムカレッジシリーズ『Navigating English』などで基礎的な英語を学んだ学生が最後の仕上げとして、商船の現場で即時に使える海事英語を学習することを第一の目標とします。ゲームやロールプレイをふんだんに取り入れ、学生が主体的に楽しく学習できることを第二の目標とします。英語を母国語としない人たちと英語を用いて円滑なコミュニケーションを行えるようになることを第三の目標とします。
今日の円安傾向、経済発展に伴う外国人船員の給料水準の上昇、日本の生活インフラを支える国家安全保障上の観点などから、日本の外航船社による日本人船員採用の機運が高まっており、高専の商船学科の学生にとっては就職を勝ち取るチャンスが到来しています。ぜひ、本書を使って世界水準の海事英語を身につけ、このチャンスを我がものにしてください。
(「はじめに」より)
目次
Lesson 1 Vocabulary
Learning Objectives
1.1 Parts of a Ship 〔N/E〕
1.2 Basic Safety Training 〔N/E〕
1.3 Basic Navigation 〔N〕
1.4 Navigational Equipment 〔N〕
1.5 Winch 〔N〕
1.6 Anchoring 〔N〕
1.7 Weather Broadcasting 〔N〕
1.8 Coastal Navigation (Chart) 〔N〕
1.9 Maritime Buoyage System 〔N〕
1.10 VTS Communication 〔N〕
1.11 Meteorological Condition 〔N〕
1.12 Radar 〔N〕
1.13 Navigation Buoyage System 〔N〕
1.14 Main Engine-1 〔E〕
1.15 Main Engine-2 〔E〕
1.16 Main Switch Board 〔E〕
1.17 Electric Generator 〔E〕
1.18 Hand Over of Watch 〔E〕
1.19 Electronic Technology 〔E〕
1.20 Engine Cylinder 〔E〕
1.21 Electric Motor 〔E〕
1.22 Multi-stage Centrifugal Pump 〔E〕
1.23 Heat Exchanger 〔E〕
1.24 Refrigeration System 〔E〕
1.25 3-stage Compressor 〔E〕
1.26 Purifier 〔E〕
1.27 Steering Gear 〔E〕
1.28 Marine Fuels 〔E〕
1.29 Marine Valves 〔E〕
1.30 Boiler 〔E〕
1.31 Boiler Operation 〔E〕
Lesson 2 SMCP
Learning Objectives
2.1 International Phonetic Alphabet 〔N〕
2.2 Message Markers 〔N〕
2.3 Hand Over of the Watch 〔N〕
Lesson 3 Listening and Speaking
Learning Objectives
3.1 Twist Your Tongue and Thinking Exercise 〔N〕
3.2 Hand Over of the Watch 〔E〕
3.3 Fire Fighting 〔N/E〕
3.4 Windlass Trouble upon Leaving the Anchorage Area 〔N/E〕
3.5 Bridge and Engine Simulation on Pre-departure Procedures 〔N/E〕
3.6 Listening Test 〔N/E〕
3.7 Basic Work / Trouble Shooting 〔E〕
Lesson 4 Reading and Writing
Learning Objectives
4.1 The Points of Hazards 〔N/E〕
4.2 What is the Danger? 〔N〕
4.3 What is the Danger? 〔E〕
4.4 Situational Pictures for Conversation 〔N/E〕
4.5 Navigation Log Book Writing 〔N〕
4.6 Engineer's Log Book Writing 〔E〕
4.7 Basic Safety 〔N/E〕
Answers
Maritime English Vocabulary Terms
プロフィール
Jane D. Magallon(MAAP)
柳沢 修実(弓削商船高等専門学校商船学科)
村上 知弘(弓削商船高等専門学校商船学科)
坂内 宏行(弓削商船高等専門学校総合教育科英語)
清水 聖治(大島商船高等専門学校商船学科)
朴 鍾徳(大島商船高等専門学校商船学科)
保前 友高(富山高等専門学校商船学科)
山本桂一郎(富山高等専門学校商船学科)
今井 康之(鳥羽商船高等専門学校商船学科)
窪田 祥郎(鳥羽商船高等専門学校商船学科)
木下 恵介(広島商船高等専門学校商船学科)
<イラスト>
五井 和貴(弓削商船高等専門学校専攻科学生)
前畑 航平(大島商船高等専門学校商船学科)